「隠れインフル」に振り回されないために その3

先日インフルエンザの特徴として検査で診断できると書きましたが、このインフルエンザの迅速診断は、あくまでも診断の補助でしかありません。あまりに発症から早い時間で検査を行うと陰性に出ることもあります。また陰性だから必ずインフルエンザではないとは言えません。

経験豊富な医師はやはり症状と身体所見から、大体「インフルエンザかそうでないか」の見当を付けます。そのうえで確認のために検査を行うわけです。したがって陰性であっても、症状や状況から考えてインフルエンザと診断して、抗ウィルス薬を処方したり、いくら高熱でも症状が合わず、かつ検査陰性であれば一般的な治療で様子を見ようとするのです。

もし、皆様がインフルエンザを心配して、検査を希望しても医師があまりお勧めをしない場合、なんらかの理由があると思ってください。症状がでてから時間が短すぎるか、症状が風邪症状ではないか、あるいはなにも症状がないか。そのようなときに無理に検査をしてもほとんどの場合インフルエンザ陽性が出ることはありません。

中澤医院|高崎市の内科

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