咳を訴える場合どう診断するか その3

さて胸部レントゲン写真で異常がないとすれば、まず疑われるのは喘息(咳喘息も含む)ですが、これは結構診断が難しいものです。気道過敏性を測定する機械があれば比較的わかりやすいのですが、個人の診療所などでは、それがない場合もあります。まず症状をよく聞き取りますが、一番特徴的なのは喘鳴を伴うという点です。ピーピー、ゼーゼーという音があれば、(そして胸部レントゲン写真で異常がなければ)喘息の可能性はかなりあります。また血液検査で白血球の、好酸球の増多やアレルギー検査で、陽性のものがあればまず、喘息と診断して差支えないでしょう。喘鳴のない咳喘息は、さらに診断が難しいのですが、やはりアレルギーが関連している場合が多いので、喘鳴なしの持続する咳は、喘息に準じた治療を行うことが多いと思われます。

中澤医院|高崎市の内科

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