高血圧の話4

生活習慣で、血圧を上げないようにするには、飲酒と喫煙の問題もあります。まず、飲酒ですが、大量の飲酒は高血圧のみでなく、脳卒中、心疾患、睡眠時無呼吸などを引き起こすといわれています。しかし高血圧患者においては、少量の飲酒は心血管病のリスクを軽減する、という報告もあり、そのメカニズムとともに、今後の検討対象といわれています。少量の具体的量ですが、エタノールで男性20~30mL(およそ日本酒1合、焼酎半合弱、ウィスキー・ブランデーダブル1杯、ワイン2杯弱)/日以下が一般的です。喫煙に関しては、別項目(禁煙について)でも書いていますが、これは癌だけでなく、冠動脈疾患、高血圧等の強力な危険因子であり、その影響は、本人だけでなく、周囲にも及ぼされるという報告があり、高血圧治療では、禁煙も重要であるという考えが一般的です。

中澤医院|高崎市の内科

  カテゴリ:雑談, 高血圧