カテゴリ: 雑談

サプリメントの話 その1

最近は医師の処方する薬の他に、サプリメントを使用している患者さんが多くいます。私はサプリメントに関しては、「体に害がなければOK」という立場でしたが、実際には内服薬との相互作用や、サプリメント自体の効果(あるいは効果がないこと)などによって、そうもいっていられない事態も散見されるようになっています。この数回ではサプリメントについて思いつくことを書いていこうと思います。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

医療情報の氾濫に思うこと その2 テレビの情報はあてになるか

テレビの健康情報番組は以前から視聴率の良いコンテンツとして国営、民放を問わず、多く放送されています。もちろん、ちゃんとした取材を行い、まじめに作られたものもあるのですが、残念ながら雑誌と同じように「結論ありき」で作られているものもあるのが事実です。特にバラエティ仕立てのものは視聴率を取るのが目的ですので、特殊な病態や珍しい状態を大げさに取り上げることが多く、注意が必要です。ここ数年でも、いくつかの番組が歪曲、ねつ造騒動を起こしています。テレビの医療情報を見る場合は「そんなことがあるのか」程度で流すほうがよいかもしれません。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

気温の急上昇にご注意を

4月18日は、関東地方は午前の雨が上がった後、気温が急上昇して、特に高崎市では最高気温30℃を越えたそうです。16日も気温はかなり上がっていました。この時期は体が暑さに慣れていないので、体調を崩すかたが多いのでご注意ください。熱中症というと、真夏の7月から9月ごろを思い浮かべますが、実は5月ごろから増えてきます。まめな水分補給・適度な塩分の摂取などを行い、熱中症の予防をするようにしてください。特にゴールデンウィークの時期は、屋外での活動も多くなりますので、紫外線対策も含めて注意が必要になります。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

医療情報の氾濫について思うこと その1

この十数年の間に、テレビ番組、雑誌、さらにインターネットで医療情報を見かけることがかなり多くなりました。比較的ちゃんとした情報もあるのですが、怪しげな情報が多く実際に臨床に関わる者としては、正直困惑することもあります。情報を見る側としては、このような大量の情報を選別するのは大変ですが、まずセンセーショナルな見出しで人目を引こうとするものは、要注意と考えてください。例えば「医者に騙されるな」というような題をつけるものはその最たるものです。一見ちゃんとした記事のようですが、都合の良いところをキリバリしたものといえるでしょう。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

インフルエンザが流行っています

全国において警報レベルの感染者数ということです。手洗い、うがい、マスクといった基本的な予防策をかかさないようにしてください。早期に診断がつけば、早期治療で重症化を防ぐこともできます。また仕事の都合でどうしても特定の時期に感染を避けたい場合、自費ではありますが、抗ウィルス薬の予防投与という方法もあります。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:インフルエンザ, 雑談

マイコプラズマの話

今年はマイコプラズマ肺炎が流行しています。皆様の中にもマイコプラズマという言葉を聞いたり、実際にマイコプラズマに感染して大変な目にあった、というかたもいるでしょう。ところでこのマイコプラズマというのは何者なのでしょう?生物学的、医学的に話をすると細菌でもウィルスでもない小型の病原微生物で、主に呼吸器系に感染するものです。そういうと、やたら怖いものを思い浮かべるかたもいるでしょうが、早い話がいくつもある「風邪の原因となる微生物」の一つなのです。ただしマイコプラズマの「風邪」にはいくつか特徴があります。一つには小児から青年期にかかりやすいということ。そして咳を中心とした呼吸器症状が強く、長引くといったことが挙げられます。長い咳があるため、胸部のレントゲン撮影を行うと肺炎が見つかることがあり、このため「マイコプラズマ」=「肺炎」という誤解がありますが、マイコプラズマが感染するとすべての人が肺炎になるわけではありません。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

ダニアレルギーの舌下免疫療法について

スギ花粉アレルギーの舌下免疫療法は1月に入ると、開始はしばらく見送りになりますが、ダニアレルギーの舌下免疫療法は1年中開始可能です。これまでの減感作療法より、方法は簡単ですので、興味のあるかたはお問い合わせください。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

熱中症の話 その2

熱中症になりやすいのは、体温調節機能が発達していない、乳幼児や、皮膚の温度感覚が鈍くなり気温の変化に気づきにくい高齢者です。熱中症の対処法ですが、まず怪しいと思ったら、すぐに涼しい場所に移動させて、体を冷やす必要があります。水などを飲ませて内部から体を冷やすとともに、服を脱がせたり、ベルトやネクタイをゆるめて風通しを良くしてください。首やわきの下などの、太い動脈を冷やしたり、皮膚をぬらして風を送り、気化熱で体を冷やすのも効果的です。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

熱中症の話その1

暑い季節になりました。連日ニュースなどで熱中症の方が多発していると目にすることでしょう。 熱中症とは実は四つの症状の総称です。①熱失神、②熱けいれん、③熱疲労、④熱射病の四つがそれです。熱失神とは、高温の状態で体全体の熱を下げるため、体表の毛細血管が拡張して、血液を集めるため、一時的に脳の血流が減る状態です。症状は、めまい・頭痛・吐き気です。熱けいれんは、大量の汗をかくことで体の電解質(特にナトリウム)が失われ、そのため手足のけいれん・筋肉痛・こむら返りが出現します。熱疲労とは体内の水分が減少し、体液や血液量が不足するため、脈拍や血圧が低下し、強い疲労感や嘔吐などが出現します。熱射病はさらに脱水が進行し、体温が40℃以上になることや、意識混濁・ひきつけといった症状が出現します。ここまで進行すると生命にかかわる状態になってきす。

次回は熱中症の対策について書くことにします。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談

高血圧の話7

血圧を上昇させる物質として考えられるのは、カルシウムとアンギオテンシンがあります。カルシウムが血管壁に流入すると、緊張が強くなり、結果として血圧が上がることになります。このことから、カルシウムの作用を妨害する、カルシウム拮抗薬というものが高血圧の治療に使われます。また、アンギオテンシンは、腎臓などで生成される物質ですが、アンギオ(血管)テンシン(緊張)の名前の通り、血管を緊張させて血圧を上げる作用があります。この物質の生成を抑制する、ACE阻害薬やARBといった薬が高血圧治療薬として使われます。特にARBは、近年では高血圧治療薬の主力として、よく使われています。

中澤医院|高崎市の内科

 カテゴリ:雑談, 高血圧