呼吸器内科
pulmonary medicine

呼吸器内科とは

呼吸器内科では、咳や痰・胸の痛みなど呼吸器を対象とした診断・治療をいたします。

呼吸器内科の対象疾患

ぜんそく

気管支が、主にアレルギー性の炎症によって狭くなる病気です。発作を起こすと喘鳴・呼吸困難をおこし、重症化すると、呼吸停止まで至ることがあります。
また炎症を放っておくと、発作が起きやすい状態が持続するようになるため、発作の時以外もアレルギー・炎症の治療が必要になります。

 

COPD

慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は喫煙習慣がもとで発症する生活習慣病です。
40歳以上の約530万人の患者が存在し、その多くが診断や治療を受けていません。
タバコの煙を吸入することで、肺の中の気管支に炎症がおき、せきやたんが出て、気管支が細くなります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどういう病気?

皆さんはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気の名前を聞いたことがあるでしょうか?実は世界的に、癌・…

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因は90%が喫煙によるものです。煙草の煙自体を長期間吸入することによ…

 

じん肺(職業性呼吸器疾患)

長期間的に粉塵や微粒子を吸引した結果、肺の細胞にそれらが蓄積することによって発症します。
じん肺になると、気管支の炎症や線維症、肺胞の異常、呼吸困難、肺結核、肺がんなどになる恐れがあります。

 

肺炎

発熱や咳、痰、呼吸困難、胸痛などが主な症状です。
初期はのどの痛みはあまりありませんが、痰を排出しようとして、咳を繰り返すと炎症を起こします。
抗生物質の投与が主な治療法です。

 

肺線維症

肺の間質にある炎症組織が線維化する疾患です。
間質とは、肺胞(肺にある空気の袋)や肺胞の壁、血管と細い気道の周辺のことです。
血液中に酸素を運搬する能力が低下し、肺の硬化や萎縮が生じると、呼吸が苦しくなり、咳が出るようになります。

 

サルコイドーシス

原因不明の病気です。多くの臓器で発症します。
肺や眼、皮膚、心臓、神経、筋肉において、頻度が高く発症します。
患者さんの約40%は気付かないまま、病変が拡大したことに気づきません。

 

肺塞栓症

心臓から肺に血液を送る肺動脈に血栓がつまるために発症します。
血栓は主に下肢などの静脈内で血液が凝固して生じ、肺に達します。
大きな血栓が肺動脈を塞ぐと、酸素を取り込めなくなったり、心臓から血液を押し出せなくなったり、突然死の原因にもなることがあります。

 

肺がん

肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したものを肺がんといいます。
肺がんは進行するにつれて周りの組織を破壊しながら増殖します。
肺がんは喫煙との関係が非常に深いがんですが、たばこを吸わない人でも発症することがあります。

 

気胸(ききょう)

臓側胸膜という風船の皮にあたる部分に穴が開き、肺内の空気が臓側胸膜と壁側胸膜の間のスペースにもれてしまうことを気胸といいます。
背が高く、10代〜20代の痩せ型の男性に起こりやすい傾向にあります。

 

胸水

胸腔内に多量の液体が異常に貯まった状態または液体のことを言います。
胸水が貯留すると、息切れや胸痛、咳、しゃっくり、腹痛などを引き起こします。