それでは、どのような時精神科にかかるか、あるいは心療内科にかかるかわからない、という声がよく聞かれます。とりあえず、やる気が出ない、仕事に行きたくない、といった症状の場合どちらでも対応ができるでしょう。二つの科の強みと弱点は次の通りです。精神科の場合精神的ストレス、病的精神状態の対応に強い代わり、身体症状がある場合に内科疾患との鑑別に難点があると思われます。逆に、内科系の心療内科では、内科疾患との鑑別やある程度のストレスに対する治療は対応できるでしょうが、例えば幻覚、妄想、幻聴といった明らかな精神疾患は強くないと思われます。こういった症状の場合は精神科(メンタルクリニック)に受診するのがよいでしょう。でも、看板だけではそんなのわからないよ、という方には一つの方法をお教えしましょう。看板に心療内科・精神科とある場合は精神科の先生のことが多く、心療内科だけが載っている場合、内科系の心療内科のことが多いようです。受診の際の目安にしてください。