近年は煙草が体に有害であることは、はっきりしていますが一方で、擁護論も根強いものがあります。医師免許を持ち、呼吸器科を標榜している身としては、煙草が有害であることに一片の疑問もありませんが、それにしてもヒステリックに「煙草はすべて悪である」と決めつけられるのでしょうか。
煙草の有害作用を、一つ一つを何回かに分けて、検証していってみたいと思います。
2014年5月13日 カテゴリ:禁煙について
近年は煙草が体に有害であることは、はっきりしていますが一方で、擁護論も根強いものがあります。医師免許を持ち、呼吸器科を標榜している身としては、煙草が有害であることに一片の疑問もありませんが、それにしてもヒステリックに「煙草はすべて悪である」と決めつけられるのでしょうか。
煙草の有害作用を、一つ一つを何回かに分けて、検証していってみたいと思います。
2014年5月13日 カテゴリ:禁煙について
前項で咳の原因について書きましたが咳の原因として一番わかりにくいのはストレス性とされるものです。実際に存在するか疑問視する先生もいますが、レントゲンから喘息の検査やアレルギーの検査や胃カメラまでやっても原因のはっきりしない咳が長く続くという方もごくまれに存在します。治療法に困って軽い精神安定剤を使ったら咳が収まったという話もたまに聞きますがまったく不思議なものです。しかし身体症状には(咳に限らず)身体的原因があることがほとんどです。自分の症状がストレスによるものだという決め打ちは避けたいものですね。
2014年5月13日 カテゴリ:咳について
咳の原因を考えるとき、一般的に急性咳嗽と慢性(遷延性)咳嗽に分ける必要があります。
急性咳嗽とは通常出現してから三週間未満のもので主な原因はいわゆる「かぜ症候群」と呼ばれるものです。主な原因としては細菌、ウィルスなどによる急性の炎症です。まれに肺炎、肺結核といった下気道の炎症や肺の腫瘍性病変(肺がん)などもありますので胸部レントゲン写真を撮影する必要がある場合もあります。
これに対し、三週間以上持続するものを遷延性咳嗽八週間以上持続するものを慢性咳嗽といいますこれらの原因は様々です
1.アレルギー性 咳喘息・アレルギー性鼻炎・過敏性肺炎など
2.感染症 マイコプラズマ感染症・百日咳・肺結核など
3.慢性呼吸不全 肺気腫・慢性気管支炎・副鼻腔気管支症候群など
4.腫瘍性 肺癌など
5.薬剤性 ある種の降圧剤の有害作用に乾燥性の咳嗽があります。
6.その他 逆流性食道炎・ストレス性咳嗽など
2014年5月13日 カテゴリ:咳について
咳は一種の生体防御反応です。肺や気管支などの呼吸器を守るために外から異物が入った時にこの反応が起こります。
気道、横隔膜、肺を包む胸膜などに刺激があると、その刺激が神経を伝わって延髄に到達し反射として咳が症状として出現するのです。
2014年5月13日 カテゴリ:咳について