高血圧の話3

高血圧の運動療法というのは、以前から言われていたことですが、具体的にはどのようにしたらよいのでしょうか。有酸素運動(水泳やウォーキング等)の有用性は降圧効果だけではなく、体重・体脂肪の減少・インスリン感受性の改善(糖尿病の改善)・血清脂質の低下が指摘されています。ただし、やたら運動をすればよいわけではなく、すくなくとも一回10分以上で、一日の合計30分以上の有酸素運動がすすめられています。運動の強度や時間が強すぎたり、長すぎたりしますと、高血圧症のかたでは、運動中の血圧上昇が激しすぎて、同じような運動をしている正常血圧のかたより、寿命が短い、という報告もあります。何事も、やりすぎ、頑張りすぎはよくないということも、知っておいてください。

中澤医院|高崎市の内科

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