カテゴリ: 雑談

フードファディズムの話 その4

食品・食品成分の「薬効」を強調するフードファディズムは近年になっても続いて流布されています。例えば「血圧を下げる食べ物」「癌にならない食事」「食事で見る見るうちに〇〇機能がよくなる」といった類の話が動画、週刊誌、書籍などで毎日のように見ますが、怪しい話も見られます。例えば動物実験の結果効果はあるが現実的にはあり得ない量を投与した例(玉ねぎと糖尿病・シナモンと糖尿病)や培養細胞に食物の成分を加えた試験管内の実験データを拡大解釈したものなどです。なぜこの手の話が消えないかというと早い話が、商売になるからです。健康情報番組、サプリメント、書籍など、皆さんのできれば病気を避けたい、健康でありたいという思いを利益にしようとする人間はなくなることはありません。個人的な意見ですが、ご本人に害がなければご自由にというのが私の立場です。ただ中国の薬膳や韓国の五味五色という「健康に良い」という食べ物の概念は確かにありますが、ほとんどがいろいろな食物をバランスよく配分したものです。特別な食べ物を毎日大量に食べることはかえって体に害になることが多く、栄養失調になりかねないことは頭の片隅に置いてほしいものです。

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フードファディズムの話 その3

健康への好影響を騙る食品の大流行は枚挙にいとまがありません。定期的にこの手の話は世間に流れますが、大体テレビ・雑誌といったメディアがその中心となります。古くは紅茶キノコから始まり酢大豆・にがり・ココア・寒天・白いんげん・納豆などなど一時的に流行してやがてすたれていきます。メディアはその食品だけ食べていれば万病に効く、あるいは苦労しないでダイエットができる、などと持ち上げますがまず効果はなく、深刻な事故が起きている例さえあります。ほとんどの場合このようなブームの陰には無責任なメディアと食品を商売にしようとする人間が隠れているので要注意です。

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フードファディズムの話 その2

フードファディズム自体は1952年マーティン・ガードナーの著書「奇妙な論理」に取り上げられている、由緒正しい(?)疑似科学です。主な類型としては以下の三つがあります。①健康への好影響を騙る食品の大流行②食品・食品成分の「薬効」を強調③食品に対する期待や不安の扇動です。いずれの類型もその説を信奉する人のみならず、周辺の巻き込まれた人にも多大な迷惑をまき散らすのが、フードファディズムの問題点と言えるでしょう。また意図的にこのような説を流すことにより、健康食品販売や書籍の販売をする人間もあり、今の日本はフードファディズムがあふれかえっている状態です。

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フードファディズムの話

以前からこの話は一部女性週刊誌や動画で取り上げられていたが、最近特に一部週刊誌がひどいので、取り上げることにしました。フードファディズムという言葉の意味は「「食べ物や栄養が健康と病気に与える影響を熱狂的に信じたり、科学的根拠なく食べ物や栄養の健康への好影響・悪影響を課題に評価すること」と定義されています。この現象は特定の食品の健康効果を過度に信奉したり、逆に特定の食品(塩・砂糖・味の素など)を必要以上に危険視するといった行動に現れます。日本でも約20年前にテレビの昼の番組や、某国営放送の番組で放映され、当時の臨床医たちの頭を悩ませたものでした。

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ヒートショックの話6

入浴時に脱衣所や浴室を温める。今では、各部屋の暖房設備も充実してますが、以前は電気ストーブを置くくらいだったかもしれません。他には浴槽のお湯を入れるときに高い位置からシャワーで給湯するという方法があります。こうすると蒸気で浴室全体が温まります。

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ヒートショックの話5

このようなヒートショックをふせぐにはどうしたら良いか。具体的には5つ方法が挙げられます。①入浴前に脱衣所・浴室を温める②お湯の温度は41℃以下、つかる時間は10分③食事直後・飲酒時の入浴を避ける④夕食、日没前の入浴⑤一人での入浴を避けるの5つがおすすめです。

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ヒートショックの話4

ヒートショックは体全体が露出する、入浴時に多く発生します。特に冬場暖房をしていないっ脱衣所や浴室では、気温が10℃以下になることも珍しくなく、脱衣所で服を脱ぐと体表面の温度が急に下がり、結果として血圧が急上昇します。その状態で熱いお湯につかると今度は血管が拡張して、血圧が急降下します。このような血圧の乱高下がヒートショックの本質であり、心筋梗塞・脳卒中・失神といった状態を引き起こすのです。

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ヒートショックの話3

ヒートショックになりやすい人としては①高齢者②高血圧患者③糖尿病・脂質異常症の人が挙げられます。何れも血圧の乱高下や脳血管障害・心筋梗塞といった病気をおこしやすいため、特に冬場は注意が必要となります。

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ヒートショックの話2

ヒートショックとは温度の急激な変化により、血圧が乱高下する事により失神したり、心筋梗塞・脳卒中と言った血管疾患を引き起こす健康障害のことです。特に冬場暖かい部屋から寒いトイレや浴室に移動すると起きやすいことが知られています。

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ヒートショックの話

歌手・タレントの中山美穂さんの急死はファンならずとも衝撃であったと思います。まして50歳台での死亡はあまりにも早すぎると思います。原因として考えられるものの一つにヒートショックという病態があります。この原因・予防について何回か書いていきたいと思います。

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