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不眠の話 その1

心療内科にかかるかたの半分以上は、睡眠に関する問題を抱えています。またその大部分が「眠れない」という訴えです。この「眠れない」という症状ですが大まかに分けてみっつに分けることができます。ひとつは「寝つきが悪い」入眠障害。ふたつめは「途中で目が覚めてしまう」中途覚醒。みっつめは「何時にねても決まって早朝に目が覚めてしまう」早期覚醒です。

ただ「眠れない」というだけで「睡眠導入剤」をつかうとなんの効果もないことがあり、この点をしっかり区別することが重要となります。

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 カテゴリ:心療内科

ダニアレルギーの舌下免疫療法について

スギ花粉アレルギーの舌下免疫療法は1月に入ると、開始はしばらく見送りになりますが、ダニアレルギーの舌下免疫療法は1年中開始可能です。これまでの減感作療法より、方法は簡単ですので、興味のあるかたはお問い合わせください。

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 カテゴリ:雑談

舌下免疫療法(減感作療法)の話

スギ花粉症のかたが舌下免疫療法を開始するのは、9月~11月頃が良いと思います。まず、スギ花粉のアレルギーか確定のため、血液検査をする必要があります。スギ花粉アレルギーが確定したら、減感作療法を開始します。初回は、医院内で時間をかけて行います。なぜかというと、ごくまれにアナフィラキシーという重大な副作用が出ることがあるからです。舌下に薬液を少量入れて、2分経過したら飲み込みます。そして最低30分、安静な状態で経過を観察します。あまり緊張する必要はありませんが、もし「へんだな」と感じたら近くの看護師や医師にすぐに伝えるようにしてください。30分以上何事もなければ帰宅していただき、翌日からは自宅で薬を使用します。あとは2週間ごとに受診していただき状態を確認します。

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 カテゴリ:花粉症

熱中症の話 その2

熱中症になりやすいのは、体温調節機能が発達していない、乳幼児や、皮膚の温度感覚が鈍くなり気温の変化に気づきにくい高齢者です。熱中症の対処法ですが、まず怪しいと思ったら、すぐに涼しい場所に移動させて、体を冷やす必要があります。水などを飲ませて内部から体を冷やすとともに、服を脱がせたり、ベルトやネクタイをゆるめて風通しを良くしてください。首やわきの下などの、太い動脈を冷やしたり、皮膚をぬらして風を送り、気化熱で体を冷やすのも効果的です。

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 カテゴリ:雑談

熱中症の話その1

暑い季節になりました。連日ニュースなどで熱中症の方が多発していると目にすることでしょう。 熱中症とは実は四つの症状の総称です。①熱失神、②熱けいれん、③熱疲労、④熱射病の四つがそれです。熱失神とは、高温の状態で体全体の熱を下げるため、体表の毛細血管が拡張して、血液を集めるため、一時的に脳の血流が減る状態です。症状は、めまい・頭痛・吐き気です。熱けいれんは、大量の汗をかくことで体の電解質(特にナトリウム)が失われ、そのため手足のけいれん・筋肉痛・こむら返りが出現します。熱疲労とは体内の水分が減少し、体液や血液量が不足するため、脈拍や血圧が低下し、強い疲労感や嘔吐などが出現します。熱射病はさらに脱水が進行し、体温が40℃以上になることや、意識混濁・ひきつけといった症状が出現します。ここまで進行すると生命にかかわる状態になってきす。

次回は熱中症の対策について書くことにします。

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 カテゴリ:雑談

花粉症の治療 その4

舌下減感作療法のメリットは、①スギの花粉症の完全治癒が期待できることです。治療に成功すれば、毎年の対症療法の必要がなくなります。②そのたびごとに通院する必要がありません。注射による減感作療法は、通院して毎回注射を受けなければなりませんが、舌下減感作療法の場合、自宅で一日一回、舌下に薬を入れるだけで済みます。③注射による痛みがありません 。      デメリットは、すべての減感作療法に共通のものとして、①時間がかかる。最低3年は続ける必要があります。②100%を保証するものではない。時々ですが期待した効果が出ないことがあります。 そして舌下免疫療法特有のものとして、①スギ花粉にしか効果がない。②スギ花粉のシーズンには開始できない。この時期に開始するとアナフィラキシーを起こす可能性があります。    以上、簡単にメリット・デメリットについて書きました。まだ新しい治療法ではありますが、花粉症の原因がスギだけのかた(あるいはスギ花粉症が特に重いかた)は、治療を受ける価値があるでしょう。

 

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 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療 その3

スギ花粉の舌下減感作療法は、昨年9月に保健適応となった、新しい治療法です。薬はスギ花粉のエキスを原料としたもので、濃度の薄いものと濃いものがあります。最初の一週間は薄い薬液を、一日一回舌下に入れるのですが、その量を最初は0.2ml、その次の日は0.4mlというようにだんだん増やしていきます。次の週には、濃い薬液を一週目と同じように、少しずつ量を増やし最終的には1mlの薬液を舌下に入れるようにします。三週目以降は、濃い薬液を1mlずつ一日一回使うことになります。これまでの減感作療法のように定期的に医療機関に通う手間は省けそうですが、その他のメリット、デメリットについては次回に。

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 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療 その2

花粉症の治療には、前回書いた内服・点眼・点鼻の薬の他に、根本的な治療として、減感作療法というものがあります。これは、アレルギーの原因となる物質(抗原)を、少量ずつ根気よく長期に体に投与して、抗原に対する過剰な反応を起こさなくさせるという方法です。主に、ダニ・スギ・ハウスダストのような抗原で行われますが、以前は、方法が注射しかなく、通院の手間もかかるという不満がありました。しかし、スギ花粉に限って、舌下減感作療法という治療が、昨年より保険適応となり、花粉症治療のトピックスとなっています。次回は、これについて書きたいと思います。

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 カテゴリ:花粉症

花粉症の治療その1

花粉症の治療は、一般的に、内服・点眼・点鼻の方法があります。また治療薬の種類としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイドなどがあります。いずれの薬も長所、短所がありますのでいろいろと試して自分に合った方法を見つけることが望ましいでしょう。何年も花粉症に悩まされている場合は、そろそろ症状が出るかな、というころから薬を使い始めた方が症状が軽く済みやすくなります。

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花粉症の話

花粉症というと、毎年春先になると目や鼻に症状が出て大変、という人も多いと思います。花粉症は一般的な呼び方で、正式にはアレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎といいます。2~3月に多く症状が出るのは、スギ花粉が多く飛散するためです。実はこの病気はスギだけではなく、ヒノキ・オオアワガエリ・セイタカアワダチソウという植物の花粉や、イネ科の植物の花粉、ハウスダストやカビ、犬・猫のフケなど多くの原因で出現するのです。症状として、眼のかゆみや鼻汁があります。鼻汁は粘り気がなく、水のようにダラダラとたれてくるのが特徴で、特に2~3月は風邪とまぎらわしいことがありますが、そのような鼻汁が続く場合は花粉症を疑います。

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